銀行口座を作りたいけど、どこの銀行で作るか悩む
みずほ銀行ってあまり良い評判を聞かないけど、実際のところどうなの?
みずほ銀行は日本を代表する「三大メガバンク」の一つです。大手で有名な銀行なので、みずほ銀行で口座を作ろうか悩んでいる方もいるかもしれません。しかし、ネームバリューだけで銀行を選ぶと損をしてしまうことも。
今回はみずほ銀行で口座を作る際の注意点と、おすすめの銀行について解説します。
銀行口座を選ぶ際はぜひこの記事を参考にしてください。
みずほ銀行はなぜ評判が悪い?
みずほ銀行はここ数年で何度もシステム障害が起こっており、キャッシュカードがATMから出てこないトラブルが起きた例もあります。
システム障害はニュースでも繰り返し報道されていたので、知っている方も多いでしょう。報道の影響もあり、みずほ銀行=システム障害が起こりやすい、というイメージが定着したと考えられます。
参考:みずほ銀行システム障害に顧客が悲鳴、「キャッシュカードがATMから出てこない」 | 日経クロステック(xTECH)
みずほ銀行に口座を作る際の注意点
みずほ銀行で口座を作る際には、システム障害を含めて注意点が3つあります。みずほ銀行に限らず、口座を作る前にはこれらの点を必ず確認しましょう。
- システム障害が多い
- 原則、コンビニATMで手数料がかかる
- 預金の金利が低い
それぞれ解説します。
システム障害が多い
みずほ銀行が2021年2月~2022年2月までの12か月間に起こしたシステム障害の回数は合計11回にもおよびます。業務改善が進められているものの、今後もシステム障害が起こる可能性もゼロではありません。
原則、コンビニATMで手数料がかかる
みずほ銀行からコンビニATMでお金を下ろす場合、原則として手数料がかかります(平日8:45~18:00は110円、平日の早朝や夜、土日は220円)。
みずほマイレージクラブに加入して条件を満たしていれば手数料が無料になりますが、一定金額以上の預金残高やサービスの利用が必要です。みずほ銀行をメインバンクにするのでなければ、基本的に手数料がかかると考えてよいでしょう。
預金の金利が低い
みずほ銀行の普通預金金利は0.001%です。口座に100,000円を1年間預けても、たった1円しか金利が付きません。後ほどご紹介するネット銀行の普通預金金利が0.01%~0.2%なので、貯金するためにみずほ銀行の口座を作るのは得策ではありません。
口座のお金を増やしたいのであれば、他の銀行に預けたり投資に充てたりした方がお金を貯めやすいでしょう。
ATM手数料・振込手数料など、かからないはずの手数料が引き落とされています | FAQ(よくあるご質問)
今持っているみずほ銀行の口座を解約する方法は?予約が必要?
今実際にみずほ銀行の口座を使っていても、先ほど述べた注意点や評判から口座を解約したいと思う方もいるかもしれません。
みずほ銀行の口座を解約する方法は、以下の2種類あります。
- インターネットバンキングから解約できる場合もある
- 一部の口座は店舗で解約する必要がある
それぞれの方法を詳しく紹介します。
インターネットバンキングから解約できる場合もある
条件を全て満たす場合、店舗へ行かなくてもインターネットバンキングから解約できる場合があります。具体的な条件は、口座がインターネット支店かどうかで変わります。
インターネットバンキングで解約する条件の一例
- みずほダイレクト[インターネットバンキング]に利用口座登録済の口座
- 口座残高が0円
- 預金・貸越利息がない
- 未払手数料がない
- みずほマイレージクラブカード(クレジットカード)などのサービスや他口座との連動がない
一部の口座は店舗で解約する必要がある
銀行口座の支店がインターネット支店ではなく、なおかつ条件を満たしていない場合は店舗で解約手続きを行います。
店舗で解約手続きを行う場合、銀行口座を持っている本人がみずほ銀行の店舗に行く必要があります。その際には以下のものを用意しましょう。
- お届け印(印鑑レス口座の場合は不要)
- キャッシュカード
- 本人確認書類
新しく銀行口座を作るならネット銀行がおすすめ
新しく銀行口座を作ることを検討しているなら、みずほ銀行よりもネット銀行がおすすめです。多くのネット銀行ではみずほ銀行の欠点をカバーしており、金利や使い勝手の面で強みがあります。
ネット銀行のメリット
ネット銀行の大きなメリットは次の3点です。
- 預金の金利が高め
- 手数料が安く、コンビニATMが無料で使えることも
- 店舗に行かなくてもオンラインで手続きが完結する
それぞれ解説していきます。
預金の金利が高め
ネット銀行は実店舗を持っていないので大手銀行よりコストが低く、そのため預金の金利が高い傾向があります。
ネット銀行の中でも普通預金金利が高い銀行は次の通りです(2023年10月1日現在)。
銀行名 | 普通預金金利(税引前) |
あおぞら銀行BANK | 0.2% |
楽天銀行 | 0.02% 楽天銀行と楽天証券を連携させると(マネーブリッジ)、普通預金金利が0.1%に優遇 |
UI銀行 | 0.1% |
定期預金を利用することで、さらに金利アップが目指せる銀行もあります。せっかくお金を預けるなら、少しでも金利が高い方が嬉しいですよね。特に貯金用の口座はまとまった金額を預けることになるので、金利のわずかな差が金額にすると大きな違いにつながります。
手数料が安く、コンビニATMが無料で使えることも
普段からコンビニATMを利用する方も多いでしょう。コンビニATMは困ったときすぐにお金を下ろせる反面、手数料がかかってしまいます。平日夜や土日にコンビニATMを利用すると手数料は200~300円程度になるため、余計な出費につながってしまう場合も。
せっかく銀行口座でお金を貯めても、引き出すたびにお金がかかっていてはお金を貯めにくいですよね。
ネット銀行は実店舗のATMがない一方、コンビニATMの手数料を優遇するサービスを実施しているところが多いです。一定の回数までは手数料が無料になるので、余計な出費を抑えられます。
ただし、ネット銀行に限った話ではありませんが、ホームページに手数料無料と書いてあっても条件が付いている場合があります。条件を達成していないままコンビニATMを利用すると、手数料がかかってしまい銀行のメリットが活かせません。銀行口座を契約する前に条件を確認しましょう。
店舗に行かなくてもオンラインで手続きが完結する
銀行に行って口座を開設するには、店舗の営業時間中に直接店舗に行かなければならず、時間もかかります。多くの銀行は平日の日中にしか営業していないので、仕事や学校があると銀行へ行く時間をつくるのは難しいでしょう。
ネット銀行は実店舗を持たないため、手続きは全てオンラインで完結します。スマホ一つで自宅にいながら口座の手続きが済むため、忙しい方でも簡単に手続きができます。
ネット銀行の口座開設に関するよくある質問
ネット銀行は、利便性と手数料の安さで多くの人々に利用されています。
しかし、最新鋭のサービスには疑問や不安がつきものです。
ここでは、ネット銀行の口座開設に関する以下の質問とその回答についてまとめました。
- みずほ銀行のようなシステムトラブルやセキュリティ上の危険性はない?
- 口座開設の手続きがわからない場合はどこに連絡すればいい?
- 引落・振込口座としてネット銀行は活用できる?
- ネット銀行のログインIDや取引パスワードを忘れたら?
みずほ銀行のようなシステムトラブルやセキュリティ上の危険性はない?
ネット銀行も一般的な銀行と同じく、システムトラブルやセキュリティ上のリスクはゼロではありません。しかし、多くのネット銀行は最新のセキュリティ技術を導入し、24時間体制での監視をおこなっています。
また、システムトラブルに備えて定期的なバックアップや緊急時の対応策も整えています。
最もリスクが高いのは、ネット銀行側のシステムよりも利用者側の扱い方です。
利用者自身も、以下のようなセキュリティ対策を徹底し、大切な資産を守るよう心がけましょう。
- アルファベット(大文字・小文字)、数字、特殊文字を組み合わせた強固なパスワードを設定する。
- 定期的にログインパスワードを変更し、同じパスワードを複数のサービスで使用しない。
- 公共のWi-Fiはセキュリティが低いため、ネット銀行の利用は避ける。
- ネット銀行で取引する際は、他者と共有していない自分専用のデバイスを使用する。
- ウイルス対策ソフトやファイアウォールを導入し、常に最新の状態に保つ。
- フィッシング詐欺などのリスクを避けるため、銀行や金融機関を名乗る不審なメールやリンクは開封しない。
口座開設の手続きがわからない場合はどこに連絡すればいい?
口座開設の手続きに関する疑問や不明点がある場合、多くのネット銀行は公式サイト上に詳しい手順やFAQ(よくある質問)を掲載しています。
それでも解決しない場合は、カスタマーサポートや専用の問い合わせフォームから直接銀行に連絡しましょう。迅速かつ丁寧に対応してくれます。
引落・振込口座としてネット銀行は活用できる?
ネット銀行も通常の銀行口座と同様に引落・振込口座として利用できます。
手数料が安いため、定期的な支払いや大量の振込をおこなう際はお得です。
ただし、引落・振込先によっては、使用するネット銀行を扱っていない場合があるため、事前に確認しておきましょう。
また、振込詐欺防止のため、一度の振込金額に上限を設けているネット銀行もあります。
例:1日当たり50万円まで など
ネット銀行のログインIDや取引パスワードを忘れたら?
ログインIDや取引パスワードを忘れてしまった場合、多くのネット銀行では公式サイトにてパスワードの再設定が可能です。
ただし、セキュリティ対策のため、身分証明書や登録時の情報を元に確認がおこなわれることがあります。
再設定が難しい場合や手続きに不安がある場合は、カスタマーサポートに直接連絡し、対応を求めましょう。
まとめ
今回はみずほ銀行の口座を作るときの注意点と、口座を作るときにおすすめの銀行について紹介しました。
口座を新しく作るときによく考えず知名度や雰囲気で銀行を選んでしまうと、手数料で損をしたり使いにくいと感じたりする場合があります。
新しく口座を作るときは、各銀行の金利や手数料、使いやすさを視野にいれて銀行を選びましょう。
コメント