りそな銀行は2002年に誕生した都市銀行です。
メガバンクに次いで4位の規模を誇り、首都圏と関西圏を中心に多くの人に選ばれています。
しかし「りそな銀行」と検索すると「やばい」という言葉も一緒に表示されます。
銀行は大切なお金を扱う機関なので、大丈夫なのか心配になりますよね。
そこで本記事では、りそな銀行が「やばい」とウワサされる理由について調べました。
りそなショックといった言葉の意味や、つぶれる可能性について気になる方はぜひ参考にしてください。
りそな銀行とは?
りそな銀行は、2002年3月に大和銀行グループとあさひ銀行が経営統合し誕生しました。
本店は大阪府ですが首都圏にも展開しており、メインバンク企業数は国内3位とメガバンクに匹敵する存在と言えます。
一般的な銀行の窓口は15時までですが、りそな銀行は17時まで営業という特徴があります。
個人・中小企業のお客様が多く、住宅ローンにも強みがあるなど地域密着型の営業スタイルです。
りそな銀行が「やばい」とウワサされる理由
りそな銀行が「やばい」とウワサされる理由には次の3つがあります。
- 「りそな銀行は地銀のゴミ箱」という表現があった
- 「りそなショック」が原因のマイナスイメージ
- りそな銀行のシステム障害
それぞれを詳しく見ていきましょう。
「りそな銀行は地銀のゴミ箱」という表現があった
バブル経済が崩壊した後の1990年代、金融機関は多額の不良債権を抱え経営が厳しい状況でした。
政府は大規模な金融緩和策を発表したものの、90年代後半に北海道拓殖銀行や山一證券といった大きな会社が経営破綻し金融危機へと陥ります。
この危機への対応や経営強化のため、各銀行は再編を行い現在のメガバンクが誕生しました。
この時りそな銀行は、都市銀行や地方銀行を集めた銀行として再編されます。
小さな地方銀行を寄せ集めた様子を「ゴミ箱」と表現した話が報道され、「地銀のゴミ箱」という言葉が広まりました。
この「ゴミ箱」というショッキングな表現が一人歩きしてしまった結果、「やばい」と思われるようになったというのが真相です。
「りそなショック」が原因のマイナスイメージ
りそなショックとは銀行再編による合併後の2003年5月、資金不足によって公的資金の投入が行われたことです。
これにより事実上の国有化が決定され、国の管理下に置かれました。
公的資金、つまり国から借りたお金は旧銀行のものと合わせると3兆円以上にものぼりました。
そこでりそな銀行はリスクマネジメント、銀行内の改革やサービス強化といった取り組みを行い、経営再建を進めます。
そしてりそなショックから12年後の2015年、公的資金を全額返済しました。
現在では経営再建に成功したりそな銀行ですが、この「りそなショック」の衝撃はあまりに大きくいまだにマイナスのイメージを抱く人もいる、というのが現状です。
りそな銀行のシステム障害
りそな銀行では、今までに何度かシステム障害が発生しています。
2023年5月には「りそなグループアプリ」で起きた不具合により、振り込みなどができなくなりました。
3時間程で解決したこともあり影響は限定的であったものの、利用者の多い企業のニュースは大きく報道されます。
システム障害の回数は多くないものの、不安に感じた人がいるのも事実です。
りそな銀行がつぶれる可能性は?
結論から言うと「りそな銀行がつぶれる可能性は低い」と考えられます。
理由としては、以下の2点があげられます。
- 現在の経営状況が安定している
- 経済に多大な影響があるため国が助ける
それぞれを詳しく見ていきましょう。
現在の経営状況が安定している
りそな銀行は「りそなショック」以降、経営体制を見直し再建を行いました。
2015年に公的資金を完済してからは業績は黒字で安定しており、株価も順当に推移しています。
現在では「メガバンクと地銀の良いとこどり」と評価されていることから、これからの経営にも大きな心配はありません。
経済に多大な影響があるため国が助ける
大きな銀行であるほど経営破綻時の影響は大きく、万が一銀行がつぶれた場合にたくさんの企業が連鎖して倒産する恐れがあります。
実際に2003年の経営危機では、連鎖倒産という悪影響を防ぐため公的資金が投入され経営の再建を目指す措置がとられました。
りそな銀行は国内4位の規模であることから、もしつぶれそうになった場合は国が介入すると考えられます。
りそな銀行とみずほ銀行との違いは?
「りそな銀行」とよく比較される「みずほ銀行」ですが、どう違うのでしょうか。
みずほ銀行はメガバンク、りそな銀行は都市銀行という違いがあります。
メガバンクであるみずほ銀行は、ATMや支店がある範囲が広くすべての都道府県に支店があります。
都市銀行であるりそな銀行の場合、首都圏や関西圏におけるATMや支店の数はメガバンクと大差ありません。
しかし地方の支店数は少なく、約半数の県にりそな銀行の支店はないのです。
経営規模には大きく差があるため、転勤や引っ越しの可能性を考えて選ぶことがおすすめです。
りそな銀行に関するよくある質問
りそな銀行は、多くの人々に利用されている大手の銀行のひとつです。
しかし、本記事で紹介したようにシステム障害の懸念から、当行の将来性や安全性に疑問を持っている人も多いことでしょう。
ここからは、りそな銀行に関するよくある疑問とその回答をご紹介します。りそな銀行との取引きや、他行への乗り換えの参考にしてみてください。
- りそなグループアプリは今後も安全に使える?
- りそな銀行を解約するにはどうすればいい?
- りそな銀行の代わりに使える安全性の高いネット銀行は?
りそなグループアプリは今後も安全に使える?
りそなグループアプリは、最先端のセキュリティ技術を取り入れており、今後も安全に利用できると予測されます。
以下はりそな銀行の公式サイトに記載されている、安全性の根拠となるポイントです。
パスコードロック 生体認証
ログイン時はパスコードや生体認証であなたの口座を安全に照会することができます。
セキュリティパスワード
振込などの口座からの出金をともなうお取引時には、より強固なセキュリティパスワードであなたの口座を守ります。
アプリでカード機能をロック
万が一キャッシュカードを紛失しても、アプリでキャッシュカード機能やデビットカード機能の停止ができます。
入出金時のプッシュ通知
入出金時のプッシュ通知で万が一の不正利用にもすぐに気付くことができます。
引用:りそな銀行公式サイト
りそな銀行を解約するにはどうすればいい?
りそな銀行の口座を解約する際は、以下の手順を参考に窓口で手続きをおこなってください。
- 身分証明書(運転免許証や健康保険証など)を用意する。
- 口座を解約したい支店を訪問し、受付にて口座解約の旨を伝える。
- 窓口の指示に従い、必要な書類への記入・提出をおこなう。
- 口座の残金を受け取る。
マイゲートの「各種変更手続き」「その他手続き」からも口座解約手続きが可能ですが、利用状況によっては受付ができない場合があります。
りそな銀行の代わりに使える安全性の高いネット銀行は?
りそな銀行の代替となるネット銀行は、以下3行が挙げられます。
- 楽天銀行
- 住信SBIネット銀行
- ジャパンネット銀行
ネット銀行を利用するメリットには、下表の3つがあげられます。
手数料が安い | 一般的に、ネット銀行は店舗を持たないため運営コストが低く、 その分手数料が安く設定されている。 |
24時間365日の取引可能 | ネット銀行はオンラインを通して取引きされるため、いつでもどこでも利用可能。 |
セキュリティ対策が万全で安全性が高い | ネット銀行は、最新のセキュリティ技術を採用しており、 多要素認証やSSL暗号化通信などを用いて、ユーザーの情報を保護している。 また、不正アクセスやフィッシング詐欺への対策も徹底されており、安心して利用できる。 |
ネット銀行は、原則オンラインでの口座開設手続きになりますが、利便性・安全性ともに高いためぜひ活用してみてください。
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